母、万が一の場合の告知について

無事、病院に着いた。 母上はただちに処置室へ運び込まれた。 処置室の前が待合のようになっていて、壁に沿って長椅子があり、そこに移動式のテーブルを持ってきてくれた。というのも、待っている間にいろいろな書類にサインをしなければいけなかったから。

 病院のスタッフの方にいろいろ説明を受け、入院にもなるから、それについての説明も。 一人でたくさんの書類を見るのも不安だったので、妹の到着を待って一緒に読み、記入した。 

 アンケートみたいなのも記入しなければいけなくて、うろ覚えだけど、 万が一、命に関わる病気だったら(ガンなど・・・)本人に伝えますか? みたいな・・・・ もしガンだったら・・・・ 救急隊の方は、胃潰瘍かもしれないし、と、まず言ってくれたので、いや、胃潰瘍も楽観できないかもしれないが、ガンと聞くよりは心持が違うかなぁ、と、妹と一緒にめっちゃ考えて、

 「とりあえず・・・”No”にしておこうか」

 と、Noに〇をした。 あと、チラっと説明を受けたところ、入院の際はなんと下着までレンタルできると! 久しぶりの入院過ぎて、今って便利になっているんだね~とビックリ。 母は以前にも胆石で入院したことがあったが、ずいぶん前で、おそらく二十数年前なので、 その時とはかなり違うんだね、と。歯ブラシまでレンタルできて、ほとんど何も家から持ってこなくてもいいのでは・・・。洗濯物も激減じゃん。

 そうこうしているうちに母が処置室から出てきて、妹はその日初めて母の顔を見たので、顔が真っ白で驚いたと後で言っていた。とにかく輸血をするのでもう少し時間がかかるとのことだった。